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徒歩で上京 Part2 前編 伊賀鉄道上野市駅(三重県伊賀市)→JR柘植駅(三重県伊賀市)

2016年の年末、実家に帰ってきていました。12月31日の大晦日と、年が明けたあとの1月2日に、徒歩で上京する遊びを続けていました。

ルートの決断

過去記事で宙に浮いたままだった、「(A)伊勢湾フェリーを使わず、名古屋周りで東京を目指す」「(B) 伊勢湾フェリーで鳥羽・田原経由で東京を目指す」の選択肢を一つに絞ることにした。とりあえず、(A)の方向で。

あんまり深い理由はないが、理由っぽいものがあるとすれば鈴鹿サーキットナガシマスパーランドで遊んでいきたいと思ったのである。

と言われても、ほとんどの方はピンとこないと思われるが、以下の地図を見ればわかると思う。今いるのが上野市だとして、鈴鹿サーキットナガシマスパーランドは北東、伊勢湾フェリーがあるのは南東なのだ。

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今回のルート

行く方向を決めたので安心して街道にそって進もう。上野市駅から、国道25号を通って、柘植と関を目指すだけだ。一本道である。Google マップの最短経路にほぼ沿っている。

柘植から関の間に加太越という峠がある。峠というが難所というほどでもないらしい。

加太越(かぶとごえ)は三重県伊賀市と同県亀山市の間にある鈴鹿山脈南嶺南にあり、鈴鹿峠が開かれる前は東海道が走るなど、古来から人の往来があった。

現在でも名阪国道国道25号)、西日本旅客鉄道JR西日本関西本線などが通っている。比較的緩やかな峠である。

(引用:加太越 - Wikipedia)

この峠を超えたあたりで東海道に合流するはずだ。東京へ向かう道にやっとたどり着ける。

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2016年12月31日 AM8:24 [チェックポイント #2] 伊賀鉄道上野市駅三重県伊賀市上野丸之内

伊賀鉄道に乗って来た。忍者が出迎えてくれる。

観光するというよりは歩きたい気分だったので、今回観光はスキップした。「実家からそれなりに近いのでその気になればいつでも来れる」という謎の安心感のせいもある。

2016年12月31日 AM8:28 三重県伊賀市上野丸之内

忍者推し。

2016年12月31日 AM8:37 三重県伊賀市平野中川原

ガソリンが東京よりちょっと安い気がする(が車に乗らないので本当のところはよく知らない)。ロードサイド店舗がいっぱいあって普通の地方都市という感じがする。車があれば住めると思う。

2016年12月31日 AM8:37 三重県道138号信楽上野線 (三重県伊賀市平野清水)

 

亀山まで36km。四日市まで54km。先は長い。

 

2016年12月31日 AM8:41 三重県道138号信楽上野線(三重県伊賀市平野清水) 

 

冬の早朝で霧が出ている。先がよく見えない。

2016年12月31日 AM8:57 三重県道138号信楽上野線(三重県伊賀市平野清水) 

日が昇ってきて霧が晴れてきた。このあたりで国道25号に入る。

2016年12月31日 AM9:01 国道25号(三重県伊賀市印代) 

ロゴが残念なことになっているコインランドリー。

2016年12月31日 AM9:01 国道25号(三重県伊賀市千歳松原) 

2016年12月31日 AM9:32 国道25号(三重県伊賀市佐那具町) 

 

茶屋(コンビニ)があったので休憩をおこなった。

2016年12月31日 AM9:49 国道25号(三重県伊賀市佐那具町)  

 

茶屋で休憩して満足していたら超茶屋(スーパーマーケット)があるではないか。このあたりいろいろあってコンビニ不足に悩まされる感じではなさそうである。

2016年12月31日 AM10:09 国道25号(三重県伊賀市柏野)  

 

国道25号は、バイパス道路と旧道の2本が走っている。

バイパスのほうは高規格な自動車専用道路で、「名阪国道」と呼ばれている。この看板に緑色背景で「名阪」と書いてあるのはこの道路だ。

高速道路並に整備されているのに通行料を取られない。免許取りたてのときに高速道路的なところで運転したいと思って、とりあえず名阪国道をドライブしたのを思い出す。

旧道のほうは整備状況が悪いところがあって、俗に「非名阪」とか「名阪酷道」とか呼ばれているらしい。いま歩いているのはこっちのほうであるが、とはいっても今歩いている区間は生活道路で交通量もちょくちょくある。そんなに整備状況が悪いとは思えなかった。

バイパスのほうが通行止めになったらでかいトラックが無理やり通ったりして危ないと聞かされたことはあった。

dic.nicovideo.jp 

2016年12月31日 AM10:23 三重県道2号伊賀青山線(三重県伊賀市新堂)  

 

JR関西本線。2両編成しか走らないローカル線である。

2016年12月31日 AM10:30 国道25号(三重県伊賀市新堂) 

こんな感じの地方都市的風景が延々と続く。

2016年12月31日 AM11:08 (三重県伊賀市新堂) 

2016年12月31日 AM11:21 三重県道4号草津伊賀線三重県伊賀市野村)  

今回のチェックポイントである柘植駅に向かうため、国道から分岐。

2016年12月31日 AM11:35 [チェックポイント #3] JR柘植駅三重県伊賀市柘植町)

(奈良から54km/伊賀上野駅から16km/東京・日本橋まで413km)

今日はこのへんで。後編に続く。 

徒歩で上京 Part1 後編 JR笠置駅(京都府相楽郡笠置町)→伊賀鉄道上野市駅(三重県伊賀市)

進捗どうですか

グーグルマップによると、奈良駅から東京日本橋までのフェリー使わない徒歩最短ルートは、466kmある。

ルートは気分に応じて変わっていくが、今は上記のルートで行くと仮定すれば、奈良駅から笠置駅までは17.5kmだったので、Part1 前編まででおよそ3.8%進捗した計算になる。

あれ、意外と行けそう…?

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2016年11月5日 AM9:45 [チェックポイント #1] 笠置駅京都府相楽郡笠置町

奈良駅より17.5km / 東京・日本橋まで 448km

そういえば、笠置という地名は知っていたものの、笠置という名前の由来をよく知りませんでした。とりあえず、行脚していた坊主が疲れて、かぶっていた笠を置いて休んだ伝説でもあるのだろうか、と勝手に想像していました。あとで調べてみると、笠置町のホームページに由来が書いてあるのを見つけ、

昔むかし、天智天皇の皇子の大海人皇子がこの地で狩りを楽しんでいました。すると一匹の鹿があらわれ皇子は夢中になって追いかけましたが、危うく馬ごと岸壁から落ちそうになってしまいました。困り果てた皇子は「山の神よ、お助けください。そうしてくだされば、岸壁に弥勒仏の像を彫りましょう。」と祈願し、窮地を脱することができたそうです。皇子は、祈願した場所を忘れないために笠をそこに置いて帰り、あくる日に約束どおり弥勒仏を彫ろうと再び山を訪れました。笠を探していると、白鷺があらわれ皇子をその場所まで導きました。皇子が笠を置いた石を笠置石、山を鹿鷺山と称し、それが今日の「かさぎ」の由来となりました。

自分の想像の0.1ミリくらいしかかすってませんでした。どうでもいいが、神様も、人間ごときが作った仏像を、取引の条件に認めちゃうんですねえ。ああ、人間が、仏像を立てちゃうくらいに神様に対して信仰心ありますよ、ってことを証明したってことなのかな。

笠置駅のある関西本線は、大阪から名古屋を、奈良や三重を通って結ぶJRの路線で、東海道新幹線のなかったころは、混雑する東海道本線バイパスする重要路線であったらしい。ところが新幹線ができて重要度は下がり、今では大阪・名古屋の近郊だけは電化されてまともな通勤電車が走っているものの、それ以外は1時間に1本しか電車が来ないローカル線へと成り下がってしまったようです。

リニア中央新幹線が来るとちょうどこの路線を並行するように走ると思われるが(万が一京都がゴネているルートになったら知らないけど)、並行在来線扱いにされちゃうんでしょうかね。このあたり、リニアを引くJR東海が運営しているわけじゃないから、関係ないのかな、きっと。

近くに喫茶店があったのでコーヒーをいただく。ここで、「これまで18km近くも一気に歩いてきたがまだ元気は残っているだろうか?」と自問自答。思ったより疲れていない気がしました。うん、このまま行くか。伊賀上野まで。

2016年11月5日 AM10:31 国道163号(京都府相楽郡笠置町

太陽が出てきて暑くなってきた。早朝は手がかじかむほど寒かったのにね。

この道路、幹線道路みたいで、でかいトラックがばんばん通る。それでいてたまに歩道がなくなったりするのは少し辛い。

2016年11月5日 AM10:59 国道163号(京都府相楽郡笠置町

伊賀まであと20km、南山城まで2km。南山城で休憩という感じになりそうです。

2016年11月5日 AM11:02 国道163号(京都府相楽郡南山城村

 

意外とすぐに南山城についた。そういえば昔、同級生がこの村出身で、「京都府で唯一の村」であるということを盛んに主張していたのを思い出した。

左がバイパスで、右側が旧道である。歩行者なので旧道を通る。

2016年11月5日 AM11:22 国道163号(京都府相楽郡南山城村

 

南山城村に入ったあたりで「直売所 次の信号右折」とか書いてあったが、ここがその直売所らしい。

この直売所で「しいたけカレーうどん」を頼んだ。500円。

朝にメロンパンを食べてからあんまり時間経ってないが、このあとまともに食料を補給できるか怪しいので、ここで腹ごしらえすることにしたのだ。うどんは美味であった。

日本農業新聞」が置いてあって、TPP強行採決に反対する社説が書かれていた。しかしトランプが勝っちゃったけどアメリカはどう出てくるんだろう。

2016年11月5日 AM11:55 国道163号(京都府相楽郡南山城村

旧道は車通行禁止になっていて、このように歩行者に優しい道路となっていた。歩きやすくて大変助かる。

2016年11月5日 PM12:33 国道163号(京都府相楽郡南山城村

自動茶屋を発見した。そろそろ喉が渇いてきた頃だ。ラッキーである。

一つ前の写真のコカコーラの自販機の横に、チェリオの自販機があった。これは関西ローカルなんだろうか。東京ではあんまり見たことない。

コカコーラの自販機は130円とかだけど、チェリオの自販機は消費税率が8%になったこのご時世ですら100円で、かなりお得感がある。驚くべきことに自分が中学生だったときから値段が変わっていない。

そういえば、中学生の時は、学校の近くにチェリオの自販機があってだいぶお世話になった気がする。校則上買い食いは厳禁であったはずだが、先生の目を盗んで飲み物を買って飲んでいた真面目じゃないガキであった。

しかし、これ、大人気!とか書いてあるけど、この得体の知れない飲み物は一体なんだろう。自分はこれをスルーして、端の方にあった緑茶を購入した。

2016年11月5日 PM12:48 国道163号(京都府-三重県境)

三重県伊賀市に突入。伊賀市の欄にシールが貼られているように見える。名前変わったんだろうか。奈良で生まれ育ったが別に用はなくても伊賀上野っていう名前くらいはどこかで聞いたことはあった。そういえば今日の目的地は上野市って名前だったよなあ。

と思って帰ってから調べたのだが、やっぱり合併して名前が変わっていたらしい。しかも1990年みたいな相当前から周辺市町村の合併が模索されていたらしい。この時期は平成の大合併みたいな話はないよなあ。へえ。

トラックの最大積載量プレートが落ちていた。14,500kgらしい。たぶん走っていたトラックから剥がれおちたのだろう。

このトラックのオーナーは、このプレートがないと、自分のトラックに何トンまで積めるのかわかんなくて困るんだろうか。いや、自分のトラックの積載量くらい覚えてるものなのかもしれないし、「あ、これは10tくらいやな」みたいな感じで大きさでなんとなくわかるようになって、それで別に困らないのかもしれない。

2016年11月5日 PM1:09 国道163号(三重県伊賀市

 

上野というと東京の上野をまずは想像しちゃうんですよね。

このあたりからゆるい上り坂が続いていて、なんとなく辛さが募ってきた。テンションがおかしくなった脳内議員たちは口論を始めた。「諦めてもええんやで、これ散歩やから」「いや、ここで諦めるとまた次戻ってくるのしんどいな…」「上野市そこそこ都市っぽいしもうちょっと頑張ってもええんちゃうの?」「東京戻ったら仕事いっぱいたまっとるな…」「♫絶好調ー真冬の恋ースピードーにーのーってー(なぜか聞いていた季節外れの広瀬香美の歌をリフレインしている)」

脳内議員は意思決定力を消費して結論を出すのを諦めたようだった。精神力と体力をじりじりと消耗しつつ体はチェックポイントへと向かう。

2016年11月5日 PM2:01 国道163号(三重県伊賀市

恵みの茶屋!!!!!!!

もうちょっと頑張ろうかな、という気分になった。糖分とエネルギーを補充。唐揚げうまい。

このあたりで国道163号線から大和街道に分岐。

2016年11月5日 PM2:44 大和街道三重県伊賀市

 

この道路、左右に深い穴が広がっている。調整池ってやつで、大雨が降ると水が溜まって危ないので気をつけろ、と書いてあった。

2016年11月5日 PM3:08 国道163号(三重県伊賀市

 

ようやく伊賀市の市街に入ってきた。これが伊賀上野城の門らしい。

観光しようと思ったが足が限界近くに達していたので諦めた。

面白そうな観光スポットがいっぱいある。忍者屋敷は子どものころ親に連れて行ってもらった覚えがあるがほかはないな。

ここまでくればもうあと一息だ。

2016年11月5日 PM3:13 [チェックポイント #2] 伊賀鉄道上野市駅三重県伊賀市) 

(JR奈良駅から38km / JR笠置駅から21km / 東京・日本橋まで428km)

着いた!!!!!!!!!!!!!!!!!!

今日はもう疲れたので、上野市から高速バスで名古屋に行き、そこから新幹線で東京に戻ることにした。

Part1、これにて完了。Part2は、伊賀市内の観光から。乞うご期待。

(Part2へ続く)

徒歩で上京 Part1 前編 JR奈良駅(奈良県奈良市)→JR笠置駅(京都府笠置町)

思い立って、実家のある奈良市から東京まで、徒歩で旅することにしました。これまでの経緯やもともとのルールはPart0をご参照ください。

今日のルート

グーグルマップで検索した最短ルートをもとに、場合によって回り道しながら徐々に東京へ近づいていこうと思います。

ルート選定のたたき台にするのは、Part0でも紹介した、(A)奈良駅から東京日本橋までの最短ルートと、(B)同フェリーを使わない最短ルートです。

(A)では、伊勢湾フェリーに乗るために三重県鳥羽市を目指しますが、(B)では名古屋の南部を目指します。

(A) フェリーあり最短ルート

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(B) フェリーなし最短ルート

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1日で歩ける距離を考えると、(A)を選んだ場合は、山添村奈良県山辺郡)まで歩いて休憩し、伊賀神戸駅三重県伊賀市)のあたりでセーブポイントになりそうです。(B)を選んだ場合、笠置町京都府相楽郡)で休憩、上野市駅三重県伊賀市のあたりでセーブポイントでしょう。

どっちがいいかを考えて、ひとまず(B)ルートで進むことにします。なぜならば

  • (A)ルートの山添村のあたりは、近くに鉄道路線が走っておらず、バスの本数も一日に数本と極端に少なく、不安がある。(B)は、笠置町までは近くに鉄道がないが、それ以降は関西本線に沿っていて、最悪の場合は近くの駅まで行って1時間待てば電車にのって帰れる。
  • ストリートビューを見る限り、(A)ルートの伊賀神戸より、(B)ルートの上野市のほうが、賑わっていて楽しそう。
  • 上野市についてから伊勢を目指すのも十分可能。

では、出発。

2016年11月5日 AM5:59 JR奈良駅奈良県奈良市

まだ外は暗い。人もまばら。

目の前に見える歴史的建造物っぽい建物は、駅舎ではなく観光案内所である。昔は駅舎だったが、このあたりの線路が高架化されたときにこうなった。

2016年11月5日 AM6:12 近鉄奈良駅奈良県奈良市

奈良は近鉄王国で、近鉄奈良駅の利用者数はJR奈良駅より多い。駅前もこっちのほうが賑わっている気がする。たぶん奈良で一番都会なのはこのあたりだ。

2016年11月5日 AM6:24 奈良県奈良市西包永町付近

しばらくはこんな町並みが続く。奈良に住んでた頃はなんとも思ってなかったけど、たまに帰ってくるとなんか良いなと思う。

2016年11月5日 AM7:11 国道369号(奈良県奈良市

笠置まで13km (朝の逆光で見えにくい)

 

2016年11月5日 AM7:49 京都府道・奈良県道752号(奈良県京都府の県境)

ここからしばらく、奈良と京都の県境のあたりにある道路を通り、奈良と京都を行ったり来たりすることになります。

2016年11月5日 AM8:30 奈良市狭川両町付近

グーグルマップのルートに従って進んでいるが、すごい狭い道路に出てしまった。木漏れ日がきれい。

2016年11月5日 AM8:57 奈良県道33号(奈良市下狭川町)

茶屋(個人商店)を発見した。朝食を購入。

2016年11月5日 AM9:33 奈良県道33号(奈良市広岡町) 

こうもり飛び出し注意。

ここまで来たら笠置はもう少しだ。

2016年11月5日 AM9:45 [チェックポイント #1] 笠置駅京都府相楽郡笠置町) 

奈良駅より17.5km / 東京・日本橋まで 448km

ついた。割りとこんなもんかという感じがする。

後半へ続く。

徒歩で上京 Part0

はじめに

会社の元同期が、「東京から仙台まで歩く」という遊びをやっていました。

最初は、え、遠くね???と思ったのですが、休みをとったときに一度行ったところまでは公共交通機関でワープし、数十キロ歩き、疲れたらそこにセーブポイントを立て、また公共交通機関で帰ってくるようにして、一度にまとまった休みを取らなくても、長距離の散歩を楽しむことができるようにしていました。なるほど!!頭いい!!

www.bucyou.net

なんやこれ、めっちゃ楽しそうやん。というわけで、自分も始めることにしました。

ストーリー

居酒屋でハイボールを飲みながら、私はふと考えた。

私は今東京で働いていて何年目にもなる。実家は奈良市にあり、いつも実家へは新幹線と近鉄で移動している。

それで別に何も困ってはいないが、奈良から東京へ行きたかった昔の人は、東京までの数百キロを歩いていたはずなのだ。あんなに長い距離なのに、場合によっては1ヶ月以上の時間を費やして。

そんなことが本当に可能なのか?ちゃんと歩ける道はつながっているのか?それを知るには、奈良から東京まで実際に歩いてみなければなるまい。

ルールの設計

このようにして、出発地と目的地を決めた私は、元ネタのルールを参考にしつつ、どのようにするのが自分に合っているのかを考えました。そして、以下のルールに従って散歩を行うことにしました。

出発地はJR奈良駅奈良県奈良市)、目的地は日本橋(東京都中央区

どこをもって「東京についた」とするかは議論の余地がありましょう。でも、その論争をしたいわけではないので、とりあえず今は、東海道五十三次の起点であった場所らしく現在も日本の道路網の起点として扱われているらしい日本橋の到着をもって東京に到着したと定義します。

ルートは決めない。行きたいところに、行きたいように、寄る

元ネタは、国道6号を経由して仙台へ向かうことを、旅の最初に決めています。ところが、今回は事前に出発地と目的地を決めますが、ルートを旅の最初に決めません。これは、例えば、以下のルートの中から、危険性と楽しみのトレードオフに基づく判断で、あるいは単に気分で行きたいルートを決めることを可能にするためです。

徒歩のほか、 フェリーを移動実績に含めてよい

さすがにフェリー禁止して泳ぐのも、趣味の範囲を超えてるので無理です。あと個人的に伊勢湾フェリーに乗ってみたいです :-)

徒歩移動およびフェリー以外の交通機関は移動実績にカウントしない

徒歩旅ですから :-)

IT機器やWebサービスの利用は妨げない

元ネタでは、グーグルマップの利用を禁じたり、iPhoneの利用をできるだけ避けようとしていました。普段IT機器にどっぷり浸かる傾向のある私は、時々強制的にIT機器から離れると、何か得るものもあるだろうと思っています。

ところが、今回の旅はルートが決まっておらず、全国の道路地図を参照しながら進むことが必要です。それがこのようなルールとしている理由です。

新しい都県に入ったらその地域のうまいものを1度は食べる

せっかくなので美味しいもの食べたいです。 :-)

これは趣味にすぎないことを肝に銘じる

ちょっと足痛いんだけど、もうちょっとで目的地に着きそう…なんていうときに、足が壊れる前にセーブポイントを立てる判断を適切なタイミングでできるようにしたいです。

次回予告

2016年11月5日、ついに旅をスタートさせたhyrrot。果たして彼は東京まで歩いて行くことができるのでしょうか。近日中更新予定。乞うご期待。

徒歩で上京 まとめ

徒歩で上京

Part0

hyrrot.hatenablog.jp

Part1

hyrrot.hatenablog.jp

 

hyrrot.hatenablog.jp

Part2 

hyrrot.hatenablog.jp

 

 

 

ソフトウェア品質シンポジウム2015に参加した

さる9月17日と18日、ソフトウェア品質シンポジウム2015の本会議に参加した。自分のためにブログに気づいたことを整理してみようと思う。

なぜ参加しようと思ったのか?

  • ソフトウェアテストについての専門知識がないのに、ソフトウェアテストをやっている部署にうっかり入ってしまい、この分野について少しでも知識を得たいと思った。
  • 仕事を通じて自分が成長するための目標を決める手助けになると思った。
  • 上司に業務として参加するように命じられた。

参加によって得たこと

自分が興味ある!と思う分野を知った

「はじめての分野でだいたいわからないのが当たり前、せっかくだからいろいろ聞いてどんなものに心惹かれるか調べよう」という意気込みで、いくつものセッションを聴講した。

聴講したセッションの中で最も興味が湧いたのは、「テスト自動化」のセッションだった。自動化は部署が目指すゴールを実現するための重要な手段である。

この中で興味を持ったのひとつが、デンソー榎本氏による記号実行を用いたテストデータ自動生成の試行評価であった。

これは、コードカバレッジ要求を満足するテストケースを自動生成したい中で、それまでの方法では困難だった一部のテストケースの生成を、新技術を導入して可能にしたという発表であった。この新技術は一般に浸透しておらず、アカデミックな研究分野で用いられるレベルのツールが存在するだけだったということだが、それを実際に利用し、役に立つ結果を得た点が興味深いと感じた。

明日仕事で使えそう!という情報を得た

また、上記セッションの中で、.reviewrc 森田氏によるテスト自動化パターン言語の構築とその効果の発表を聞いた。

この発表は、テスト自動化に関する暗黙知パターンランゲージとしてまとめたという発表であった。実際のパターンランゲージは森田氏によってGitHubで公開されている。

今のプロジェクトでは、チームとしてテスト自動化の業務を進めている。このパターンランゲージが、チームの現在の状況と進むべき目標を説明する簡易な言葉とその解説を提供してくれており、チームメンバーとの間のコミュニケーションで大いに活用できるのではと期待した。

パターンランゲージの重要性

パターンランゲージという言葉を初めて聞いたのは、森田氏の発表とは別の、1日目にあったSIG(「アジャイル開発とQAについて話し合おう」)であった。同時に同様の概念はそれまで何度も目にしたことを思い出した(GoFデザインパターンAWSのCloud Design Patternなど)。

SIGでは、Fearless Journey (という、チームが目標達成の障害を克服しながらゴールを目指すことを学ぶゲーム)をカスタマイズしたゲームに参加した。Fearless Journeyにある「戦略カード」は、まさに障害を克服するためのパターンランゲージなのだと知った(SIG中のカスタマイズされたバージョンでは、戦略カードの内容は参加者のメンバーが各自で考えたものだった)。

パターンランゲージは、自分やチームが成長する上でとても有用なツールであると感じた。これから仕事で活用していきたい。

中期的な目標としての発表の機会

ソフトウェア品質シンポジウムは、仕事上でなにか問題を解いたときに、それに対する外部のフィードバックを得るいい機会だよ、と上司にアドバイス頂いた。

なるほど確かに、自分の仕事が外から見てどう評価されるのか、を知るのはとても良い機会だし、外から見てちゃんと評価される仕事をしたい。

最近中期的な目標をどうしようか迷っていたけれど、来年のソフトウェア品質シンポジウムで発表することを目標にして、そのためにちゃんと結果の出る仕事をしよう!と心に決めた。

カンファレンスで持ち帰るものを増やす方法

もう一つ上司にアドバイス頂いたことが、単に発表を聞くだけじゃなくて、懇親会などで発表者とちゃんと話をしたほうがいいよ、ということだった。そうすることで、単に発表の話を聞くだけじゃなくて、その発表の裏にある価値ある情報を持ち帰れるからだ。

これまで何度かカンファレンスに出席したことはあるが、あまり発表者に積極的に話しかけに行くことはなかった。今回も参加者と積極的に話ができたわけではなかったけれど、次回このような機会があった際には必ずそうしよう。

最後に

ソフトウェア品質シンポジウムに参加することでたくさん得るものがあった。その中で自分にとって一番の収穫だったのは、来年のシンポジウムで発表する、という中期的な目標ができたことだった。

業務を止めてまでこのシンポジウムの参加を許していただいた上司とチームメンバーに感謝したい。